大文字山 ~蹴上駅から出町柳駅~
2024年3月上旬、大文字山に行ってきました!
さすが観光都市の京都だけあって、バスや地下鉄などの公共交通機関でサクッと登りに行けるアクセス抜群のお山です。
小さなお子さん連れ、ワンコ連れの登山客も多く、難易度は易しめ。
登った方も多いと思いますが、
「暑がり・汗かき・虫嫌い」の視点で山の様子をレポートしたいと思います。
大文字山とは
大文字山は京都市にある東山連峰の主峰・如意ヶ嶽の支峰です。
標高は465Mで夏の「五山の送り火」の舞台として有名。
難易度は易しめでも山頂から京都山科を一望できるため、達成感も抜群に味わえる初心者向けのお山です。
今回の登山コースで、この「大」の字の火床を見ることもできます。
今日の天気・装備
天気
曇りのち雪、ときどき晴れ、下山後に小雨
平地5℃、山頂3℃
ほとんど無風
服装
半袖Tシャツ
長袖Tシャツ
ソフトシェル
長袖ウルトラライトダウン
コンバーチブルパンツ(ロング)
スパッツ
ローカット登山靴
(mon-bell トレールフライヤーリールアジャストWomen’s)
装備、持ち物
30ℓザック
レインウェア
ザックカバー
予備ソフトシェル
帽子
手袋
予備バッテリー
常備薬(痛み止め)
絆創膏
食料1食分
行動食
飲料水0.5ℓ
熱湯0.5ℓ
携帯ざぶとん
レジャーシート
タオル
ゴミ袋
使い捨てカイロx2(手持ちx1、貼るx1)
ココロ浮き立つビーズ刺繍ブローチ
今回ザックにつけていったのは、この山ガール風。
これはMIYUKIビーズから販売されているキットで作りましたが、今後は自作のものをたくさん増やして山のお供にしようと思っています。
トイレ情報
お山にトイレはありません。
登山前に済ませておきましょう。
蹴上駅:駅改札内
出町柳駅:駅改札内
銀閣寺橋西詰公衆トイレ
出町柳駅前公衆多機能トイレ
山行記録
コース
スタート:京都市営地下鉄「蹴上」駅
ゴール:京阪「出町柳」駅
活動データ
活動詳細
スタート ~ 山頂
スタートはam9:00地下鉄「蹴上」駅からです。
まずはアスファルトの一般道を歩き、蹴上インクラインへ。
蹴上インクラインとは、琵琶湖疎水を利用して船の運搬をした傾斜鉄道です。
当時の線路が残されていて、誰でも自由に入ることができます。
この線路脇にはたくさんの桜の木があり、桜の名所であることは間違いありません。
この線路を歩き、日向大神宮の御前を通って山へ入っていきます。
神社を過ぎると登山道が始まります。
途中に「伊勢神宮の遥拝所」もありますが、今回は立ち寄らずに大文字山を目指します。
今回は私を含めて6人パーティ。
それにしても皆さんウェアやザックが青いですね。
私だけソフトシェルが緑、ザックが赤。すごく派手なんです。
私に登山の安全や装備を教えてくれた人が、山では派手な格好をするべきという考えでした。
遭難に備えて、必ず自然に溶け込まない色を身に着けるようにと。
普段は地味な色の服ばかり着ているので、登山をきっかけに派手な色に挑戦できるというのは良いですね。
今日のザックにはこんなビーズ刺繍作品をつけています。
山ガール風ブローチをつけていると、ザックが可愛くなってウキウキします。
登り始めて30分ほどで雪が降ってきました。
暑がりの私は頭から汗が流れ始めていたので、寒々しく雪が降ってきて内心ラッキーだと思っています笑
※この時の気温3℃
それにしても、虫の脅威と暑さがない環境ならどこまででも歩ける気がする。
目標の大文字山と同じく如意ヶ嶽の支峰である新明山、大日山を通過して登っていくと、「大文字山」のサインが。
私たち、このサインを見ていたのに間違った道を進んでしまい、慌ててこの分岐まで戻ってきました。
山頂・お昼休憩
ほどなくして大文字山の山頂に到着。
上空には雪雲が立ち込めていますが市街もしっかり見渡せます。
京都タワーも見えましたよ!
『大文字山』この石碑の前で撮影されている方がたくさんいました。
私たちも例にもれず、ここでパシャリ。
三角点の周りでも撮影。
ひとしきり撮影がすんだら待ちに待ったお昼休憩です。
写真では晴れていますが、雪が降ったり晴れたり忙しいお天気でした。
寒くても体温調節できるように準備が必要ですね。
仲間と一緒に山頂でゴハンとお菓子パーティー。幸せタイムです。
近くに柴犬ちゃんもいて、最高の気分でした。
(無類の柴犬好きです。)
私のお昼はセブンイレブン。
暑がり汗かきでも、動きが止まると寒いです。山頂ではかならず温かいものをいただくようにしています。
モンベルの水筒の保温力はすごい。
朝6時に入れた熱湯が12時になってもまだアッツアツでした!
山頂 ~ ゴール
1時間ほど休憩を取り、銀閣寺方面に向けて下山開始です。
このあたり登山道が落ち葉に覆われていたり、どの方向を見ても似たような景色。
これは道迷いの危険性があると思います。
しっかりYAMAPで現在地と進行方向を確認しなくてはいけませんね。
迷いの森を抜けると現れるのが、五山の送り火で有名な大文字焼き『大』の火床!
ここで火を焚いていたんですね!
てっきり巨大な「大」の字が広がっていると思いきや、ここにあるのはこの十字の火床だけ。大の文字の上部1/3くらいでしょうか。
大の文字が細かく分割されているんですね~。
ここから下りるごとに大の文字の下の方が少しずつ現れます。
思わず火床に目を奪われましたが、この場所でまず目に飛び込んでくるのはこの景色。
雪雲が憎らしいところですが、晴れていたらもっときれいなんでしょうね!
ここからの景色は山頂から見るよりも標高が低いので街を近くに感じられます。
皆さんこの場所で記念撮影をしたり、ゆっくり景色を眺めていらっしゃいました。
ここから少し下ったところで複数の小学生に何度も走って距離を詰められ、めっちゃ焦る。
早く先に行きたかったんでしょうね。
ごめんよ。私はこういうときに平常心でペースを乱されないように心を鍛えないと…!
そんな火床エリアを抜けると舗装路が出てきます。
ゴールはもうすぐ。
銀閣寺!
登山はここで終了です。スタートの登山口とは別の場所に下りてきました。
山から下りると一気に観光客が増えて「THE京都」な風景に。
この日は電車だったので、駅まで歩くことにしました。
京阪/出町柳駅まで徒歩で30分ほど。
バスもありますから、お疲れの方は駅までバスに乗る手もあります。
マイカーの方はここから駐車場に向かうと良いですね。
哲学の道を通って30分ほど歩くと出町柳駅に到着!
ここで6人パーティとは解散です。
今日も一緒に登ってくださった方々には感謝しかありません。
楽しい時間を本当にありがとうございます。
もうすぐ春。虫嫌いの私は虫が出てくる季節は山に入れなくなります。
そろそろ山の季節も終わりか・・と思うと、ちょっとしんみり。
皆さまの来月の山行予定などをお聞きすると、うらやましくなります。
山の良き思い出を振り返りながら、山関連のビーズ刺繍作品を作って自分を慰めることにいたしましょう。
しんみり。なーんて言っておきながら、夜は別メンバーと飲み会。
一緒に山に登ってくれる仲間、一緒にご飯を食べてくれる仲間、感謝!!!
まとめ
虫
虫度 1
幼虫、羽虫、ともに目撃なし。
心の平穏は保たれました。
暑さ、汗かき
汗度 1
5℃以下なので動いていれば適温です。
とは言え、登りが続くと汗が流れます。ウェアの着脱で調整を。
頭汗の対策のため、帽子は使いませんでした。
(私の汗は、まず頭からダーーーッと流れ始めます)
予備ソフトシェルやカイロも不使用。
お昼休憩のとき以外はウルトラライトダウンもほとんど使わず腰に巻いていました。
まとめ
登山道は整備されていて、倒木は処理され悪路はほとんどありませんでした。
下り斜面が苦手な私でも、滑ることなく無事に下山できたのもうれしいポイント。
分岐が多く、登山道とコースアウト部分の見分けがつかない箇所もちらほら。
しっかり地図を見ていないと道迷いの危険があるお山でした。
YAMAPが示すコース定数は14(ふつう)。
体力・技術的には初心者の方や家族連れでも挑戦できると思いますが、心配がある場合は熟練者に同行させてもらったり、もっと距離の短いお山から練習してみるのも良いかと思います。
地図やアプリを使って道迷い対策をしておけば、さらに安全な山行になると思いますので、皆さんぜひ訪れてみてください。