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山日記

岩湧山 ~いわわきの道・きゅうざかの道~

asacom

2024年3月19日、岩湧山に行ってきました!

第一駐車場に車を止めて、往路は「いわわきの道」復路は「きゅうざかの道」での山行です。
気温が低かったので私にとっては適温の登山となりましたが、運動量が多くたっぷり発汗。
基礎体力がなければキツイ道です。

今回も「暑がり・汗かき・虫嫌い」の視点でご紹介します。

岩湧山とは

大阪府河内長野市にある標高897Mのお山です。
山頂からの大パノラマは淡路島や六甲山系・大阪平野まで見渡せる、最高の眺望。
さらにススキで覆われていて、秋には黄金のじゅうたんになり一面が輝きます。

中腹にある岩湧寺にはシャクナゲ、四季彩館の周囲には桜やミツマタの木があり、季節によって様々な植物を楽しむこともできます。

今日の天気・装備

天気

曇り、下山後に小雨
駐車場6℃、山頂3~4℃
弱風、山頂はときどき強めの風

服装

半袖Tシャツ
長袖Tシャツ
ソフトシェル
ソフトシェル予備

汗用バンダナ

コンバーチブルパンツ(ロング)
スパッツ

ハイカット登山靴
(ノースフェース トレッキングシューズ W CRESTON MID FUTU クレストン ミッド フューチャーライト NFW52020 レディース)

装備、持ち物

30ℓザック
レインウェア
ザックカバー
帽子
手袋
予備バッテリー
常備薬(痛み止め)
絆創膏
食料1食分
行動食
飲料水0.5ℓ
熱湯0.5ℓ
携帯ざぶとん
レジャーシート
タオル
ゴミ袋
ウェットティッシュ
汗拭きシート

ココロ浮き立つビーズ刺繍ブローチ

今回も、この山ガールを着用。
次回までには新作を完成させて一緒に登りたいと思います。

トイレ情報

四季彩館
岩湧山山頂トイレ

山行記録

コース

スタート・ゴール:岩湧山第一駐車場

活動データ

活動詳細

スタート ~ 山頂

今日は3人パーティの登山。
山友2人には河内長野駅まで来てもらい、車に乗っていただきました。
駅から岩湧山第一駐車場までは30分ほどのドライブ。
今回は冬の平日ということもあって第一駐車場に停められました。
特にススキが美しい秋の土日は満車となりますので、第二、第三駐車場になるかもしれませんね。

さて、ここから登山スタートです!
まずは四季彩館・岩湧寺方面を目指して「おちばの小道」を歩きます。

登山コース「いわわきの道」にすらまだ入っていないのに、さっそく息が上がる一行。

「←四季彩館」方面へ行きます。
どっちの道を行っても同じ場所にたどり着くんですが、四季彩館経由の方が土があって好きなんです。
おべんとう広場への道はコンクリートの舗装路です。

四季彩館の建物が見えてきました!
お分かりいただけるだろうか、この急な階段を。
すでにゼーゼー息をする3人です。

駐車場から15分くらいで四季彩館に到着。
閉まっていて中には入れませんでしたが、外にベンチやトイレがあり休憩するには十分な場所です。
小高い場所に建てられた四季彩館。
ウッドデッキから眺望を楽しむことができます。
足元を見れば桜やミツマタの木も見下ろせました。
まだ咲いていなかったけど、桜の時期も良いだろうなぁ~

四季彩館から5分くらいで岩湧寺に到着です。
多宝塔と梅の木が、ちょっと薄暗くて良い雰囲気。
登山の安全を願ってお参りさせていただきました。

お寺の敷地内にはシャクナゲ園があり、5月に開花するそうです。
見てみたいですね!!

岩湧寺から100Mほどのところに登山口があります。
ここでワンコとお散歩中の地元の女性と会い、お話をさせていただきました。

散歩中の女性
散歩中の女性

今日は元気のないキツツキがいるね

耳を澄ませてみると「コココッ、ココココッ・・・」と聞こえてきました。
これ、元気ないの?と思いましたが、個体によってはもっと元気の良い音も聞こえてくるんだとか。

散歩中の女性
散歩中の女性

夜はムササビも飛んでるからね

え!ムササビ!?見たことない。
この登山口付近を歩いていたら、日の入り直後くらいに縦横無尽に飛び交っているようです。
見てみたいですねぇ。

楽しい会話のお礼を言い、かしこく待っていてくれたワンコと”もっふんこ”してから、いざ登山開始です。

さて、登山口でいきなりコースが分かれます。
・「いわわきの道」は傾斜が緩やかだけど登頂まで90分。
・「きゅうざかの道」は急登が続きますが最短ルートで、登頂まで60分。

今日のコースは登りが「いわわきの道」、下りが「きゅうざかの道」です。
後になってこのコースを選んで本当によかったなと思うんですが笑
特に体力に自信のない方には「いわわきの道」で登ることをオススメします。

最初のコース選択、大事です。

いわわきの道って「緩やかな傾斜で90分」だったよね?と再確認したくなるような階段が、最初から続きます。
しょっぱなから息が乱れ始める一行。

いつも思いますが、登り始めの30分はエンジンが温まってないせいかすごくしんどい笑
そのうち息は整ってきましたが、今度は汗が止まりません🤣
このときの気温は5℃だったのに、こんなに汗をかくなんて…。
気温が低くても運動量が多いと滝汗が出る、私。
ソフトシェルは脱いで、長袖Tシャツ+半袖Tシャツになりました。

前日の雨の影響なのか、登山道が小川のようになっているポイントがありました。
大き目の石もゴロゴロ転がっていたので、足首をひねったりしないように要注意です。

生えてる木が変わってくる様子を観察するのも、私流の山の楽しみ方。
ここ、杉だらけやん。
花粉症なのに、敵のフトコロに飛び込んだ気分でした。

これも私流の山の楽しみ方。
誰かが残してくれた切り株アートです笑
髪が抜け落ちていたので、杉の葉っぱで植毛しておきました。

登山口から25分ほどで湧き水ポイントに到着です。
ここに木組みの展望所と休憩所もあります。
ベンチも設置されているので、ゆっくり休憩。

ここからの眺めは絶景でずっと座っていたくなりますが
すで頭汗で髪の毛がしっかり濡れてしまって、動きが止まるとすごく冷えます。
髪が濡れると拭いてもすぐに乾かないから、困りますよね。
登山は「汗をかく前に体温調節」が鉄則とはいえ、汗かき体質代表としてはそんなの無理なわけです。

おぉー寒い寒い。ソフトシェルを着込みました。

そろそろ糖分補給を。
今日の行動食は、防災グッズとして用意していたビスコ。
賞味期限が迫っていたので持ってきました。
缶だから重いし、消費しても小さくならない。こんなにかさ張るもの、登山に持ってきてはいけません笑

ビスコ効果で「つよくなった」一行は、また登り始めます。
休憩所で寒くなって着ていたソフトシェルは、すぐに脱ぎました。

湧き水の休憩所から30分ほどでダイトレとの合流ポイントに着きました。
ひたすら登る道はここで終わりです。
あとは登ったり下ったりを繰り返しながら、山頂を目指します!

絶望的な階段に見えますが、段差が小さくてかなり楽に登れます。

ダイトレとの合流ポイントから20分で東峰に到着。
ここから四季彩館方面への道が「きゅうざかの道」です。
山の交差点だけあって、色んな情報がありますね。
9合目。ゴールはもうすぐです!

備え付けの温度計を見ると「3~4℃」。

ここまで来ると霜柱が残っていますねぇ。
自然の力ってすごい。
土の水分が凍ってこんな風に飴細工やカニカマ?裂けるチーズ?みたいな形になるなんて。(表現がすべて食べもの)
美しいですねぇ。

東峰から5分で山頂エリアに突入!
目の前にはススキの茅場が広がっています。
左に見える建物はトイレ。
女性用は個室が2つあります。
手洗い場はありませんので、ご注意ください。

山頂・お昼休憩

トイレから茅場の坂を登ること5分。
山頂に到着です~!

ダイトレの一角を担う岩湧山。
この石造りのサインを見るとうれしくなりますね!

三角点で記念撮影を。
みんなイイ感じに汚れてますね!
「がんばって登ってきた靴」感があって、良き。

岩湧山の見どころは、この大パノラマ!
曇っていましたが、遠くに六甲山や淡路島まで目視で確認できました!
この景色は、登山をする人にとっての一番のご褒美だと思います。

会社員時代、毎日鬱々とした気持ちで働いていましたが、山にきて上から景色を見下ろすと本当に気分が晴れたものです。

山には癒しの力、生きる力、様々なものを与えてもらっています。
本当にありがたい。感動の眺望です。

冬でも十分キレイですが、秋になったら黄金のススキのじゅうたんを堪能したいですね。
(ナウシカごっこをしたいジブリマニア)

山頂にはこんな石造りのモニュメントもありました。
各方面を向いたときにどんなものが見えるのか、示しています。
高野山方面は杉が茂っていて見渡すことはできませんでした。

お待ちかねのランチタイム!
さっき食べた(ような気がする)ビスコは、とっくに胃に残っていません。
今日のランチは!

カップラーメン!!!!!

寒い日の登山に暖かい食べ物は欠かせません。
カップラーメン、味噌汁、カレーメシ、お湯を入れるだけで食べられるゴハンって便利ですね。

温かい山ゴハンを選ぶポイントは「お湯を入れるだけ」ということ。
お湯を捨てないといけないものや、具やスープが別添の袋に入っているものは
山にゴミを残してしまうリスクが高くなると思うのです。
風で飛ばされてしまうのにも要注意ですね。

山に残して良いのは気持ちだけ。
持って帰って良いのは思い出と写真だけ

お菓子の袋、ラーメンのスープやお湯、何も残さずに持って帰りましょう。
故意にしろ、うっかりにしろ、ごみの放置はダメです。

山頂 ~ ゴール

さて、温かいラーメンでお腹を満たしたら、「きゅうざかの道」で下山します。

写真では分かりにくいかもしれませんが、本当に「きゅうざか」でかなり大変です。
下りなので心臓や肺への負担はさほどありませんが、筋肉疲労と膝への衝撃がたっぷり。
とにかく大きな段差が多い!
トレッキングポールにしっかり体重を乗せて、膝や腰を守りながら下山します。

ときどき「きゅうざかの道」を登ってくる方とすれ違いましたが、皆さん本当にしんどうそう…。
顔が赤くなってゼーゼーと息をしていらっしゃいました。

でもさすが最短ルートだけあって、あっという間の下山となりました。

東峰から40分ほどで岩湧寺まで戻ってきました。

お寺の前に整備されているこの道↓で、前回すっころんだ私。
下山の気のゆるみ苔むした石の道で、よく滑ります。
登山道と同様に緊張感をもって進みました笑
よく見ると様々な場所に「すべります」のサインがありました。

よくすべる道の横には「おべんとう広場」。
登山をしない方もここで季節の草花を楽しみながらっピクニックができそうですね。

まだ蕾ですが、何のお花でしょう?↓
植物に詳しい方に教わりながら登山してみたいです。

これはミツマタ↓だそうです。これもまだ蕾ですね。

四季彩館の急な階段を降りると、ここからは舗装路で駐車場へ。
ここを歩きながら、3人で「けっこう、しんどかったね」の感想。

「いわわきの道」ですら、休みどころのない登りがキツかったんです。
「きゅうざかの道」はさらにキツそう。
すれ違う時に見た方のしんどそうな表情が忘れられません。

次も「いわわきの道」もしくは「みはらしの道」で登りたいと思います。

登山とスイーツはセットです。
「道の駅・奥河内くろまろの郷」に併設されているパン屋さん「むささびパン工房」に寄ってみました。

カフェとしても機能していて、購入したパンやケーキをその場でいただくこともできます。
横には地元産の素材を使ったお菓子や工芸品などを置くショップもありました。

それにしても「ムササビ」がたくさんいるのでしょうか。
登山前に出会った散歩中の女性も、ムササビのことをおっしゃっていました。

注文したのは「杏子のタルト」。甘酸っぱく、でも甘すぎず美味しい!
杏子のタルトってあまり見かけないので、ラッキーでした。
道の駅ですから、紙皿なのはご愛敬ということで笑

コーヒーも注文して合計682円。安い!
登山の姿でも入りやすい道の駅のカフェは重宝しますね。

まとめ

虫度 1

虫との不幸な出会いはなし!
出会わないのがお互いのためなのです。

暑さ、汗かき

汗度 3

気温は3〜5℃。
空気は冷たくて適温なのですが、息が乱れるような上りが多く運動量の多さからポタポタと流れる汗をかきました。
この日は長袖のTシャツの上から半袖Tシャツを重ねていましたが、やっぱり半袖になれるようにレイヤリングしないとダメか…と思いました。

冷え対策として、頭から流れた汗でTシャツが濡れないように首に汗用バンダナを巻いて頭汗を堰き止めていました。
(私は頭からの汗が大半です。)

動きが止まったときに風が吹くと一瞬で寒くなります。
山頂での風は強めで気温も低いので、すごく寒い!予備のソフトシェルを着込みました。

まとめ

今回は2種類のコースの山行となりました。

登りの「いわわきの道」は整備されていて、危険を感じることはありませんでした。崩れや倒木もなく、サインも立っているのでおおむね歩きやすい道です。所々で水分を多く含む箇所があり、小川のようになっている道もありましたので、滑らないように注意が必要です。

下りの「きゅうざかの道」は大きな段差が特徴の最短ルートです。
階段が多いコースですが、階段の土が流れてしまって、枕木とそれを抑える鉄筋だけが残っている箇所がたくさんありました。
こうなると登りやすいはずの階段もただのハードル。足を引っかけないように注意が必要ですね。
急な下りは筋肉や関節への負担が大きいです。トレッキングポールの持参をオススメします。

YAMAPが示すコース定数は13(ふつう)
技術的には初心者でも挑戦できると思いますが、基礎体力は必要です。仮に私が山デビューの友達を連れていくとしたら、他の山を選ぶと思います。
平日ということもあって、家族連れや子供さんの姿はまったくありませんでした。特に「きゅうざかの道」は大きな段差が多いので、体が小さいうちは厳しいだろうなという印象です。

コース定数10以下の山やコースで練習してから挑戦するとちょうど良いステップアップにるお山ではないでしょうか。
皆さんぜひ訪れてみてください。

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初心者 "山&ビーズ刺繍" ブロガー
大阪在住の独身女です。 登山が好き!ビーズ刺繍が好き!旅行が好き!グルメが好き! 極度の「暑がり・汗かき・虫嫌い」という山には向かない性質で山に登っています。 登山やビーズのことを中心に、たくさんの好きなことを発信していきます(*^^*)
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