剣山
2024年4月14日(日)、徳島県の剣山に行ってきました!
見ノ越第一駐車場に駐車して、リフトに乗る楽々コースです。
標高が高く気温が低いため、4月でも不快な汗は回避できました。
標高差・距離ともに登山デビューの方でも十分に踏破できるレベル。
今回も「暑がり・汗かき・虫嫌い」の視点でご紹介します!
剣山とは
徳島県三好市にある標高1955Mのお山です。
日本百名山にも名を連ねる徳島県の最高峰であり、西日本では愛媛県の石鎚山に次ぐ第二位の高さ。
別名「太郎笈(たろうぎゅう)」と呼ばれており、南西に位置する「次郎笈」と対になる兄弟峰と言われています。
魅力は山頂からの景色と、神秘的な伝承や体験の数々。そして四季の植物。秋の紅葉はどの風景を切り取っても圧巻です。
今日の天気・装備
天気
晴れ
平地23℃、山頂13℃
ほぼ弱風、山頂は強めの風
服装
半袖Tシャツ
ソフトシェル
ロングアームカバー
コンバーチブルパンツ(ロング)
スパッツ
ハイカット登山靴
(ノースフェース トレッキングシューズ W CRESTON MID FUTU クレストン ミッド フューチャーライト NFW52020 レディース)
装備、持ち物
30ℓザック
予備ソフトシェル
ウルトラライトダウン(長袖)
帽子
手袋
予備バッテリー
常備薬(痛み止め)
絆創膏
食料1食分
行動食
飲料水0.5ℓ
タオル
ゴミ袋
ココロ浮き立つビーズ刺繍ブローチ
今回ザックにつけていったのは、この山ガール。
髪を立体的にしたところがポイントです。
足首が引き締まった右足に比べて、左足が太くなっちゃった反省の作品です。
トイレ情報
山行記録
コース
スタート・ゴール:剣山観光登山リフト「西島」駅(見ノ越駅/西島駅 間リフト利用)
活動データ
活動詳細
スタート ~ 山頂
第一駐車場に駐車し、ここからリフトに乗って一気に標高1750Mまで上がります。
まだ山開き神事が済んでいませんが、リフトの営業は登山前日から始まりました。
今までこんな良い場所に駐車出来た試しがありません。
やはり山開きの後から登山客が増えるんでしょうか?
今回はリフト往復券(1900円)を購入。片道だと1050円です。
所要時間は15分ほど。
この日は快晴だったので、見上げると既に山頂と雲海荘がはっきり見えます。
景色を堪能しているとあっという間に西島駅に到着。
マイカーとリフトだけで標高1750Mまで来られるなんて、本当に楽です!
西島駅から山頂へ行く道は3本あります。
今回は「遊歩道コース」を選びました。(写真:右側の道)
左の鳥居をくぐっていく道は「大劔道コース」。
大劔神社は復路でお参りに行きたいと思います。
遊歩道コースでは山頂まで1950M。
距離は伸びるんですが、アップダウンが少なくて登りやすいコースです。
巨木を見ると手を合わせたくなります。
この巨樹、本体が裂けて横から木が復活してますね!
すごい。十手みたい。
剣山はどこも大き目の石がゴロゴロしているので、足首をひねったりしないように要注意です。
足首の保護のため、ハイカットの登山靴を履いてきました。
それにしても、4月とはいえ標高が高いので木に葉がない!
見事に幹と枝ばかりの森ですね笑
でも葉が出ると虫も出るので、私にとってはこれが心の平穏なのです。
わずか490M歩いただけで、もう休憩所が。
結構しっかりした屋根付きの休憩所です。
テーブルとイスがありました。
巨岩が出てきました。
山頂の宝蔵石や大劔神社の御神体など、剣山といえば「巨岩」ですね。
美しい次郎笈が見えてきました!
テンションが上がりますね~!
二度見展望所に到着。
ここから剣山を目指す道が本来の「遊歩道コース」ですが、今回は太郎笈から次郎笈への尾根道を少し歩きたいので次郎笈方面へ向かいます。
「二度見展望所」とはよく言ったもんです。
そりゃ二度見も三度見をするわ。こんなにキレイなんですから。
ポケットに突っ込んでいた山ガールブローチを次郎笈に立たせてみました笑
さて、剣山(太郎笈)と次郎笈をつなぐ尾根道に出ました。
ここから写真右上の剣山頂上を目指します。
この尾根道を歩きたいがために遊歩道コースから外れてこの道に来ました。
たっぷり尾根道を味わいます。
振り返って次郎笈を望むと白い道が遠くまで続いています。
本当にキレイですね。
あまりの美しい光景に立ち尽くす私。
さて、次郎笈の景観を堪能したら、山頂を目指しますよ!
次郎笈に比べて岩や木が目立ちますね。
遊歩道コースとは打って変わって、なかなかのキツイ傾斜。
今日のコースで一番心臓がバクバク頑張った登りです。
枕木は崩れているところが多く、通行には注意が必要です。
枕木を留める鉄筋だけが突き出ていたりして、こうなるとただのトラップです。
山頂は目前!
この木道でウィニングランをして山頂エリアへ入ります。
尾根道との合流ポイントから25分くらいで到着です。
山頂
はああぁぁ~~~ん
なんという絶景でしょう!
山頂に着いて通ってきた尾根道を振り返ると、天国かな?と思うような絶景が広がっています。
山頂エリアはすべて木道を敷いて整備されています。
外に出て踏み荒らさないようにしましょうね^^
もちろんランチは山頂で。
ベンチに座っていただきます♡
この「まるで明太のり弁」すごい。
おにぎりの具として、のり弁のおかずが詰まってます笑
すごい食べ応えです!
しかもお箸が不要だからゴミを減らせるし、食べやすい✌
山頂は風が強いので、絶対にゴミが飛ばされないようにしましょうね。
山にゴミを置いていくのはダメです。環境を守りましょう^^
またまたポケットに突っ込まれていたビーズ刺繍ブローチ。
山頂に立たせてあげました。
ザックに着けてたやつも撮影すればよかったなぁ
奥に見えるのは「頂上西テラス」。
皆さん絶景を見ながらランチを楽しんでらっしゃいました。
紅葉の時期はテラスがいっぱいになるほどの人出でしたが、この日かなり余裕があります。
ワイドで撮影してみました。
山の峰の向こうに続く峰。
素晴らしい景色ですね。
頂上西テラスから見た東側です。
左の青い屋根は剣山頂上ヒュッテ別館[雲海荘]。
まだ冬季閉鎖中ですね。
右側の建物は[剣山明和クリーンエコトイレセンター]です。
トイレとしての利用はもちろん、避難小屋としての機能もあるようです。
こちらも冬季閉鎖中。
頂上東テラスから見た東側の風景。
どこまでも続いていく道が見えます。
一の森方面へ行けるようですが、私にとっては未踏の地。
そしてこれが様々な伝承をもつ巨岩「宝蔵石」。
安徳天皇が宝剣(天叢雲剣)を収めた、平家の埋蔵金がある、古代ユダヤ人のソロモンの秘宝が眠っている、等々たくさんの謂れがあります。
宝蔵石の脇にある階段を降りると、「劔山本宮 劔神社」があります。撮り忘れ(‘Д’)
そして剣山頂上ヒュッテ。
こちらも冬季閉鎖中でしたが、営業期間中はいつもたくさんの人でにぎわっています。
実はここで飲食したことがないので、いつか入店してみたいです。
気温は13℃です。
山頂は風が強く、日陰にいると体感は10℃以下でした。
山頂 ~ ゴール
さて、ここから下山していきましょう。
鳥居をくぐって礼。
感謝を伝えました。
今回も無事に来られました。
また元気に戻ってこられますように・・・
少し下って見上げると、山頂西テラスがもうあんなに遠くに。
ちなみに、この山頂エリアは平原になっていて「平家の馬場」と呼ばれています。
源平合戦で敗れた平家が祖谷に落ち延びだという伝承があり、平家ゆかりのものがたくさん残っています。
ここから大劔神社を経由して西島駅へ戻れる「大劔道コース」へ入ります。
奇岩群が現れました。
この独特なフォルムと圧倒的な大きさ。昔の人が神様を感じて巨石信仰をする気持ちが分かります。
山頂から20分ほどで、御塔石をご神体とする「大劔神社」に到着。
写真をよくよくみていただければ分かるように【天地一切の悪縁を断ち、現世最高の良縁を結ぶ】と書かれています。
何を隠そう、私は2度もこの大きな劔で悪縁を断ち切っていただいたことがあるのです。
そして大切な縁も結んでいただきました。
いつも剣山に来るときは、必ずこちらの大劔神社へお礼参りをします。
本当にありがとうございます。
そしてここからの絶景。
何もかもありがたく感じます。
大劔神社へのお参りを終えたら、ここから「尾根道コース」へ入るために「大劔道コース」を外れて細い道へ入ります。
なんでしょう、何かの新芽が出ています。
Googleレンズで検索してみたら「梅恵草(バイケイソウ)」と出てきましたが、合ってるのでしょうか?
梅恵草はユリ科の多年草で、白い花が咲くんだとか。有毒で、根茎は殺虫剤の材料にもなるそうです。
急に木が減り、枯木立がチラホラ。
尾根道コースが見えてきましたね。
尾根道コースに合流しました。
大劔神社から15分ほどで「枝折神社」「刀掛けの松」に到着です。
安徳天皇が、汗だくになっている従者に向けて宝剣(天叢雲剣)をここに掛けて汗を拭くように声をかけられたというエピソードが残っています。
ここから「尾根道コース」で西島駅に向かいます。
このコースはほとんど階段。
下りが苦手な私は階段の存在がありがたいです。(登りの階段は苦手w)
刀掛けの松から10分ほどで西島駅に到着。
リフト乗り場からの絶景も素晴らしいです。
ちょっと名残惜しいけど、リフトに乗りましょう。
また来ます。
上りも下りも人がいない。
やっぱりこの日はかなり空いていました。
見ノ越駅に到着です!
ほとんどの施設は冬季閉鎖中でしたが、観光センターと隣のトイレはオープンしていました。
お疲れさまでした!
まとめ
虫
虫度 1
ハエがたまに飛んでいましたが、付きまとってくるわけでもなく許容範囲です。
暑さ、汗かき
汗度 2
晴天で日差しがキツかったので、登りでは流れる汗をかきましたがツライと感じる発汗ではありません。
半袖Tシャツと日除けのロングアームカバーでちょうど良かったです。
ですが標高が上がるにつれて気温と風の変化が激しく、何度も羽織ったり脱いだりを繰り返しました。
山頂エリアは日が当たっていても肌寒く、ずっとソフトシェルを羽織っていました。
まとめ
リフトを利用すれば、誰でも気軽に日本百名山の最高の眺望を拝める最高のお山です。小さなお子さんやワンコ連れの登山客も多く、とても登りやすいので老若男女におすすめしたいと思います。
百名山の絶景を見たい方、ミステリーや伝承に興味がある方は必見です。
登山デビューの方や体力に自信のない方には「遊歩道コース」と「大劔道コース」をオススメします。
距離は伸びますが、比較的アップダウンが少なく負荷の少ない道だといえます。
とは言え、山に危険はつきもの。
安全の保障はありませんので、基本的な知識と装備をそろえて挑戦してみてください。